Part5
忍者が韓国に行ったかどうか誰も知らない。
可能性はあるといえるが、蓋然性があるという立場には立てない。
グレッグの最新の動画にはちょっとがっかりした。悪く捕らえないでくれ。
でも君は動画の中で可能性と蓋然性にしか言及しなかった。
君は私が、ディーンやブッフォンや崩残とグルだと思っているかもしれない。
実際のところ、ブッフォンとは良く語り合ってる。
史料研究については一番の競争相手だ。
私と彼の考え方は非常に近いが、違うところもある。
私の方がより原典を重視するんだ。
しかし、我々の”嘘”に対する解釈はとても似ている。
崩残は…、彼は君に対する以上に私のことを攻撃したよ。だからBanした。
私に対してひどく無礼だったのですべてのコメントを消した。
ディーンは私の仲間だと君は思っているだろうが、彼は私とは最も離れた考えの持ち主だ。
彼のことは好きだし知的な人間だとも思うが、おそらく彼はだれより私のことを嫌っている。
表面的には上手くやれるが、議論のレベルとなると駄目だ。
私の主張は「初見は間違っている」という内容だからね。
互いの研究を尊重することはできるが、チームメイトとは成り得無い。
私は君に対抗しようというつもりはない。
「自分は忍者の末裔だ」と主張しながら、それを証明できない人々全員に対して私は対抗しているんだ。
証明ができたのは、今のところオオタキ先生[*香取神道流の大竹先生と思われる]ただ一人だ。
そしてグレッグ、君も本物であればと私は願っている。
真実は次の3つの内のどれかだ。
1.グレッグは本物の忍者の末裔だ。
2.グレッグの先生が嘘をついたが、グレッグはそれを信用してしまった。
3.端からすべて嘘だ。
グレッグ、君は私が罠を仕掛けているんじゃないかと言ったね。
だが聞いてくれ。
君が本物で、正しい情報をもっているならば、如何なる罠も君を捉えることは出来ないはずだ。
真実は誰にも変えられない。君が本物なら恐れるものは無いはず。
君の要望通り、今までの動画のコメントはすべて消し、承認制にした。
これで私が誰かとグルでないことも、君への敵対心がないことも分かったはずだ。
君の正当性を証明するために、君が受け継いだキーとなる忍術スキルをリストアップしてくれ。
「忍耐術の正当性を証明してくれ」と私に頼んだのは、君自身だということを覚えているね?
優れた武術家である君や、君の仲間をやり込めるつもり私にはない。
僕らは良き友人になれるはずだ。
「アントニー、真実を証明してくれてありがとう」
「アントニー、嘘を証明してくれてありがとう」
という感じにね。
君の教えてくれる情報を後日「これは合ってる」「これは違ってる」と私がプレゼンしよう。
Part 6
グレッグが議論に戻ってきてれた。ありがとう。グレッグへ質問だ。
君は自分が忍者で、自分を忍術使いだと信じているか?
これは君が甲賀忍術のカリキュラムを受け継いでいるかどうかのテストだ。
正確を期すために、君の発言を確認させてくれ。
君は「もはや歴史的忍者の情報を持っていない」
「近代化によって全ての歴史的情報は失われた」といったね?
みんな、グレッグの動画にはとても有用な情報が多い。正しい内容のものもある。
しかし、彼が本物だという証拠にはならない。
一つお願いだ。
君の動画は4000再生で、私のは350。10%の視聴者しか行き来してない。
君の生徒にどちらの動画もみるように進めてくれないか?
君は陽忍や隠忍について全く言及しなかった。
日中に変装して紛れ込む陽忍。夜にコッソリ忍びこむ隠忍。
甲賀の伝承を受け継ぐという君は、
陽忍として教育を受けたのか、隠忍として教育をうけたのか、
あるいは、そのどちらでもないのかを明確にしてくれ。
グレッグは、私からの質問に対する答えが隠れてしまうほどの大量の情報をくれた。
そこで、グレッグが受けたというカリキュラムをリスト化したよ。
・爆破と火薬の仕様
・(中世の?)銃器
・地勢学と地形学
・狩猟
・尾行術
・暗号制作(符号化)
・基礎的な“自然の”化学と植物の伝承
・忍器 または忍者道具
次に、私が翻訳した忍術書にのっているテクニックを挙げよう。
この中から、君の流派のカリキュラムから失われたものを明示してくれ。
繰り返すが、これは君からの頼みなんだよ。
陽忍
・変装スキル
・”嘘の心理学”
隠忍
・侵入スキル
・火の技術
・天測航法(天体を使ったナビゲーション)
・天測による時間管理
・“中世の”気象学
・松明のテクニック
・分類化[*?]
・偵察法
・秘密のサインと合言葉
・放火
・扉やぶり、錠破り(中世の)
・その他、ココには書ききれないほど多くの内容!
グレッグ、君は「お前らがどう思おうが、私の先生はこう教えたのだ」と言うが
それはちょっとポイントがズレている。
私が検証したいのは君が“どう”教わったかではなく“何を”教わったかだ。
私の立場を理解してくれ。
私は状況によっては君と対立する立場になる。
しかしこれは君への敵対ではなく、検証の結果だ。
私は審査し、調査し、意義を申し立てるだろうが、
全ては君の主張が真実か否かを判定するためのことだ。
必要と有らば攻撃もする。
[さて、グレッグの言っていることの多くは事実だ。100%の事実だ。
私は中立にたって、間違っていることは間違っているという。]
全ての忍者一族は大量の情報を共有しあっていたし、共通の常識があった。
門外不出のこともあったが、多くの忍術カリキュラムは共有化されていた。
また、全ての忍者は同じではない、という主張も全くの正解だ。
各個人が特製の道具を使い、良いものであれば一族固有の物になったろう。
私は中立的な立場で、合ってるか間違っているかを言わねばならないが、
ここはもはや開かれた討論場ではなくなったので、確認できなくなってしまったことがある。
リジー[*だれ?]の甲賀と伊賀の忍者一族についてのコメントは
言語学的理解の面からみてたいへん興味深い。
彼らはもともと地侍であり、その彼らが忍術を学んだ。そこでディーンに聞きたい。
グレッグは自分の流派の長を“宗家”と呼んだ。
では地侍の家系の長はなんと呼ばれていたのか教えて欲しい。
私も探してみるが“宗家”ではなかったと思う。ダブルチェックしてくれ。
グレッグは忍者のスピリチャリティ(精神性)についても語った。
でも九字切り・九字印は忍術じゃない。忍者だけじゃなく誰もが使ったものだ。
忍者的精神論というのにも私は否定的だ。
彼らの精神論はむしろ侍のそれだ。
だって彼らは元々、侍と縁のある一族なのだから。たとえ農民となろうとも。
[グレッグ、呪文についての説明は100%真実とは言えないな。
万川集海は、「忍術は魔術のようなものではない」と明記しているが
正忍記には魔術の要素がある。心変わりの法や、護身の法だ。
君の答えには、不正解の部分と正解ではない部分がある。]
必須だったとは言えないだろうが、忍術に呪文は存在した。
君は、私の歴史的調査結果を受け入れなければならない。
この点に関して、グレッグは明らかに間違った立場に立っている。
「全ての忍者はロープ付きナイフで武装した」という主張について。
戦国時代の日本では誰もが剣を持っていた。
ディーンとGenki[*誰?]にダブルチェックを頼むが、
日本では今でも男子に帯剣を許す祭りがある。
[農民が剣を取り上げられたのは戦国後だ。]
「忍者はロープ付きナイフで武装した」
腰にも刀を差しているのにか?
[「忍者の書は符号で書かれている」という主張は全く間違いだ。
暗号では書かれているがね。
もし符号だったら私はそれを読めなかっただろうし、
翻訳もできなかっただろう。]
グレッグは口伝のことを言いたかったのだろうか。
それは確かに書にかかれている。
「〇〇については口伝」というふうにね。
口伝を思い出させるためのヒントとなる絵が書かれていることもある。
さあ、やっとマーシャルアーツの話だ!
武術が忍術の一部であるという説には全く同意できない。
申し訳ない、グレッグ、心の友よ、全く全く全く証拠がないんだ。
初見が忍術に武術を融合させたという話も、
君がいう「新しい武術を融合することも忍術の精神だ」という話も間違いだ。
もうしわけない。
このロジックだと、現代総合格闘家は城を破壊できることになってしまう。
[忍者は侍集団のなかのプロフェッショナル集団だ。
農民も時にはプロの足軽にはなりうるがね。
江戸時代の身分制度は戦国時代にはなかった。
農民も戦争になれば駆り出された。誰もが武士になり得た。
武士の身分も欧州のようなものとは違う。]
時代によって忍者の役割は変わった。
モダン忍者の精神を君や他の人が賞賛するのは構わないが、それを歴史的事実と誤認しないでくれ。
ある伝書に書かれている歴史的事実は、
「変装して侍のなかに紛れ込み、武術を学んだらひっそりと去れ」
ということだ。
[*註…「武術は既存のものを学べばよい。“忍術”として教えるものではない」という意味かと。]
グレッグ、君に3つ質問だ。
1. 君が忍者の継承者だという証明を私に手伝って欲しいか?
(もしそうでないなら、君には自分が忍者だという“信仰”のみが残ることになるが構わないか?)
2.動画レスポンスを月曜までにつくる能力があるか?
3.君のフォロアーに双方のビデオを見るように言ってくれるか?
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